以下は、前置符別の略字表です。

前置符については『略字のしくみ』を参照してください。

略字本体(同参照)、元の言葉(同参照)の順に記してあります。

前置符を打ったあと略字本体を打ちます。

それぞれ50音順になっています。

ただし、例えば「ミュ」は「ミ」の並びではなく、点字式に「ム」の並びに入れてあります。

略字本体が2マスになるもの(「ゴ」・「チョ」など)を含むのは、「4・5・6の点」を前置符とする略字」、および「4・6の点を前置符とする略字」のみです。他は全て略字本体が1マスです。

表の中の「*」は、それが日常的にはあまり使われない言葉であることを表しています(詳しくは『はじめに』を参照)。

表の中の「」の付いたものに関しては、『略字のしくみ』を参照してください。

ここに出てくる「清音」・「濁音」・「拗音」・「拗濁音」という言葉は、正しい定義で用いているわけではありません。

例えば、「ス」は清音、「ズ」は濁音、「シュ」は拗音、「ジュ」は拗濁音です。

表の中に、「○下がり」という記述が出てきます。これについては『略字のしくみ』を参照してください。

表の中に (「○」の変形) という記述があります。これは、「○」という文字から、どれか1点をとったり、また、どれか1点を1点分下げたりして、変形したもの、という意味です。

4・5・6の点を前置符とする略字(92個)

略字本体が1マスのもの(「ア」など)と、2マスになるもの(「ゴ」、「ミュ」など)とがあります。

意味の上で関連性を持つものとして、下記のグループをまとめて覚えるといいでしょう。

あ = ありがとう

お = おはよう

さ = さようなら

に = こんにちは

け = 健常

そ = 障害

ー(長音) = 通訳

て = 点字

や = 点訳

ゆ = 指点字

ら = 略字

ぜ = 全体

ぶ = 部分 

あ = ありがとう

い = 学生

イ下がり = いいです

* う = 運動

え = 例えば

お = おはよう

オ下がり = お願い

か = 考え

2・6の点(「か」の変形) = 関係

が = 学校

* きゃ = 客観

き = 基本的

* ぎ = 技術

く = くださ(い)

ぐ = 具体的

* きゅ = 欲求

け = 健常

* げ = 現実

* こ = 教育

ご = ございま(す)

* きょ = 教科書 

さ = さようなら

* ざ = 現在

じゃ = じゃないかと

* し = 心理学

* じ = 事実

* す = 学習

ず = ずいぶん

* しゅ = 主観

* じゅ = 授業

せ = 先生

ぜ = 全体

そ = 障害

ぞ = どうぞ

2・5・6の点(「そ」の変形) = そうです

* しょ = 現象

* じょ = 現状

た = 大学

* だ = 現代

ち = 違い

* てぃ = アイデンティティ

* でぃ = ディスカッション

っ(促音) = 結局

* ちゅ = 抽象的

て = 点字

で = できるだけ

と = 友の会

* 2・3・5の点(「と」の変形) = ところで

ど = ほとんど

ちょ = ちょうど

な = なければならな(い)

に = こんにちは

* ね = 概念

* の = 能力

* は = 発達

ば = がんば(る)

* ぱ = ヨーロッパ

ひ = 必要

* び = リハビリテーション

* ふ = 福島

ぶ = 部分

* ぷ = グループ

* ぴゅ = コンピューター

へ = 勉強

* べ = 特別

ほ = 本当

ぼ = ボランティア

* ぽ = 根本 

* ひょ = 表現

* びょ = 平等

* ぴょ = 発表

ま = 待ってください(「ちょっと待って」などにも使う)

み = すみません

* む = 矛盾

みゅ = コミュニケーション

め = 説明

も = 問題

や = 点訳

ゆ = 指点字

よ = よろしく

ら = 略字

り = やり方

* リ下がり = 限り

る = なるべく

れ = 連絡

レ下がり = それから

* ろ = 労働

りょ = 協力

わ = わかりま(す)

* ん = 人間

ー(長音) = 通訳

3・6の点(長音を下に下げたもの)= 情報

4・6の点を前置符とする略字(68個)

略字本体が1マスのもの(「ア」など)と、2マスになるもの(「チョ」、「ジョ」など)とがあります。

意味の上で関連性を持つものとして、下記のグループをまとめて覚えるといいでしょう。

か = ですか

2・3・6の点(「が」を上下左右に縮めた形) = ですが

け = ですけど

た = でした

ね = ですね

の = ですので

よ = ですよ

ら = ですから

ー(長音) = でしょう

(これらを「ですシリーズ」と呼んでいます。)

オ下がり = おもしろ(い)

む = 難し(い)

こ = こういう

そ = そういう

と = どういう

あ = あります

い = 言います

イ下がり = いただきたい

* う = 動き

* え = 影響

お = 思いま(す)

オ下がり = おもしろ(い)

か = ですか

* が = 科学的

2・3・6の点(「が」を上下左右に縮めた形) = ですが

き = 気がしま(す)

* ぎ = イデオロギー

* く = 研究

* ぐ = 偶然

け = ですけど

* げ = 原因

こ = こういう

さ = 社会

ざ = ざるをえな(い)

じゃ = いいんじゃない

* し = したがって

* じ = 時代

* す = 手段

* ず = いずれにしても

* じゅ = 重大

せ = 生活

ぜ = 全部

そ = そういう

* ぞ = 想像

じょ = 大丈夫 

た = でした

* だ = 判断

ち = 日常

* っ(促音) = 一般

* ちゅ = 中心

て = 適当

と = どういう

* ど = どちらかというと

ちょ = 直接

な = なんとなく

* に = 認識

ね = ですね

の = ですので

3・6の点(「は」の変形) = 場合

ば = 一番

ひ = 非常に

* ぶ = 分析

へ = 調べ

* ひょ = 目標

* ぽ = 一方

ま = まったく

* み = 民主

む = 難し(い)

* め = 証明

も = 目的

や = やむをえな(い)

ゆ = 自由

よ = ですよ

ら = ですから

* り = 理論的

* る = ある程度

* れ = レポート

* ろ = 論理的

* りょ = 実力

わ = わけです

* ん = 存在

ー(長音) = でしょう

?(疑問符、何と言ったらいいか疑問だ) = 何と言うか

5の点(濁点)を前置符とする略字(25個)

元の言葉の中に、必ず濁音が含まれています(ただし「盲ろう」・「ろうあ者」は例外)。

意味の上で関連性を持つものとして、下記のグループをまとめて覚えるといいでしょう。

2・3・5の点(「と」の変形) = だけど

の = なので

ら = だから

ー(長音) = だろう

っ(促音) = だった

(これらを「だシリーズ」と呼んでいます。)

る = できる

な = できな(い)

れ = できれば

ま = できます

み = 墨字

ゆ = 指文字

ろ = 盲ろう

も = 盲人

あ = ろうあ者

い = 大事

* え = エネルギー

お = 同じ

* 2・5・6の点(「し」の変形) = 人格

っ(促音) = だった

2・3・5の点(「と」の変形) = だけど

な = できな(い)

* に = 同時に

の = なので

ま = できます

み = 墨字

め = 面倒

も = 盲人

ゆ = 指文字

ら = だから

* り = とりあえず

ラ下がり = 必ず

る = できる

れ = できれば

ろ = 盲ろう

わ = 電話

* ん = 実験

ー(長音) = だろう

* 3・4・5・6の点(数符、数に関わる言葉なので) = 段階

4の点(拗音符)を前置符とする略字(16個)

元の言葉は、全て清音からできている(例「とにかく」)か、または拗音を含んでいる(例「一生懸命」)かの、どちらかです。

意味の上で関連性を持つものとして、下記のグループをまとめて覚えるといいでしょう。

し = 視覚障害者

ー(長音) = 聴覚障害者

ん = 身体障害者   

お = 一応

* け = 検討

し = 視覚障害者

* っ(促音) = 積極的

2・3・5の点(「と」の変形) = 東京

に = とにかく

* ね = 観念

へ = 大変

め = 一生懸命

* ゆ = あらゆる

* よ = 要求

り = はっきり

* ル下がり = あるいは

わ = わけにいかな(い)

ん = 身体障害者

ー(長音) = 聴覚障害者

4・5の点(拗濁音符)を前置符とする略字(11個)

元の言葉の中には、必ず拗濁音が含まれています(ただし「ますシリーズ」は例外)。

意味の上で関連性を持つものとして、下記のグループをまとめて覚えるといいでしょう。

う(本来長音にすべきだが他に同じ略字があるので) = ましょう

2・3・6の点(「が」を上下左右に縮めた形) = ますが

け = ますけど

の = ますので

ら = ますから

(これらを「ますシリーズ」と呼んでいます。)

い = 状態

う(本来長音にすべきだが他に同じ略字があるので) = ましょう

2・3・6の点(「が」を上下左右に縮めた形) = ますが

け = ますけど

* 2・5・6の点(「そ」の変形) = 感情

の = ますので

ら = ますから

よ = 重要

* 1・4・5の点(「す」の変形) = 充分

* ん = 条件

ー(長音) = 状況

6の点を前置符とする略字(16個)

元の言葉に含まれる音に、特に共通性はありません。

意味の上で関連性を持つグループも、特にありません。

か = 環境

* き = 近代

く = 努力

* け = 経験

こ = 言葉

* さ = 経済

し = 実際

* す = 主義

* せ = 政治

も = どうも

や = やっぱり

* ゆ = いわゆる

よ = 要するに

* ラ下がり = かかわらず

ん = 自分

* ー(長音) = 保障

5・6の点を前置符とする略字(14個)

元の言葉に含まれる音に、特に共通性はありません。

意味の上で関連性を持つグループも、特にありません。

か = かどうか

き = 疑問

* く = 特徴

* け = 言語

* こ = 行動

* さ = 差別

* し = 心理的

す = です(元の言葉が3マスである唯一の略字)

* せ = 精神

* へ = すべて

ほ = 報告

* も = 子ども

よ = 内容

* ん = 実践

2・3・5の点を前置符とする略字(23個)

元の言葉に含まれる音に、特に共通性はありません。

意味の上で関連性を持つものとして、下記のグループをまとめて覚えるといいでしょう。

か = というか

こ = ということ

の = というのは

よ = というより

め = ごめんなさい

や = おやすみなさい

れ = 失礼しま(す)

い = だいたい

か = というか

く = だけでなく

け = 元気

こ = ということ

し = 質問

* せ = 可能性

* そ = 原則

た = 簡単

ち = もちろん

* つ = 活動

* と = 当然

な = なるほど

の = というのは

* は = 反対

* ふ = 文献

ほ = ほうがいい

め = ごめんなさい

も = かもしれな(い)

や = おやすみなさい

よ = というより

れ = 失礼しま(す)

* ろ = 論文