塩谷靖子(しおのやのぶこ) ソプラノ歌手・エッセイスト

鳥取県境港市出身。

東京教育大学(現筑波大学)附属盲学校を経て、東京女子大学文理学部数理学科卒業。

日本初の全盲コンピューター・プログラマーとして、日本ユニバック(現日本ユニシス)株式会社に勤務し、視覚障害プログラマーのさきがけとなる。当時は視覚障害者用の補助機器が皆無だったため、試行錯誤の結果、ユニバックのマシーンに合わせて点字変換用のソフトを開発した。コンピューターからのデータを点字で紙に打ち出した例は、日本では、これが初めてだった。(現在では、各種画面読み上げソフトや点字ディスプレーの開発により、視覚障害者も、自力でインターネットで調べ物をしたり、メールの 読み書きをするなど、いろいろな用途にコンピューターを活用できるようになった)。

塩谷靖子のことも含め、視覚障害者の情報処理環境の変化していった様子が書かれているサイト

http://www.wesranet.com/6ten/txt619.html

http://www.wesranet.com/6ten/txt620.html

 

歌うことは好きだったが、声楽の勉強をする余裕がなく、師についたのは42歳のときだった。その後、多くの音楽大学出身者に伍して各種のコンクールで受賞し、毎日新聞「ひと」欄をはじめ、多数のメディアに取り上げられる。エッセイストとしてのキャリアを生かした、トークを交えてのコンサートには定評がある。東京文化会館での2度のリサイタルをはじめ、多数の演奏会に出演。娘・塩谷多衣のピアノ伴奏による演奏会も多く行っている。レパートリーは、クラシック、映画やミュージカルのナンバー、ポップス、愛唱歌など幅広い。

CD『わかれ道〜日本の四季に寄せるノスタルジア〜』をベルタレコードよりリリース。

CD『千の風』をユニバーサル・ミュージックよりリリース(現在、在庫切れ)。

CD『千の風U』をベルタレコードよりリリース。

CD『慕わしき面影』をクラウン徳間ミュージックよりリリース。

 

主な受賞歴

第6〜8回「奏楽堂日本歌曲コンクール」(審査委員長・畑中良輔)連続入選。(「奏楽堂日本歌曲コンクール」は、1990年から始まり、2006年現在で17回目を迎え、これまでに延べ3258人が受けた。その中で、2度の予選を経て入選した者は182人である。この182人中、音楽大学(一般大学の音楽専攻を含む)出身者以外の入選者は、塩谷と他の1名のみであった。)

第7回「太陽カンツォーネ・コンコルソ」クラシック部門第1位。

第4回「全日本ソリスト・コンテスト」入賞。

第2回「フランス音楽コンクール」入選。

第2回「長江杯国際音楽コンクール声楽部門」第3位。

「鮫島有美子&ヘルムート・ドイチュ声楽公開レッスン」(音楽之友社主催)の受講者選抜オーディション合格、音楽の友ホールでの公開レッスンではブラームスを歌い好評を得る。

 

2009年より、エッセイストとしても活動している。

エッセイ集『寄り道人生で拾ったもの』(小学館。日本ペンクラブ会長・阿刀田高氏による帯文)が、「第58回日本エッセイスト・クラブ賞」にて、推薦作174点の中から、最終候補5点に選ばれる。

『2010年版ベスト・エッセイ集』(文藝春秋)にエッセイが選出・収録される。

第6回「文芸思潮エッセイ賞」にて、応募作549点中最優秀賞を受賞。受賞作が文芸思潮第37号(アジア文化社)に掲載される。

第20回「小諸・藤村文学賞」入選。入選作が「第20回 小諸・藤村文学賞入選作品集」に掲載。

日経新聞日曜版朝刊の文化欄にエッセイが掲載される。この作品は、2012年3月初旬に日本経済新聞出版社より刊行される『随想 2011』に収録される。執筆者は他に、古井由吉、嵐山光三郎、赤瀬川原平、辺見庸、小池真理子、藤本義一、阿刀田高、貴志祐介、佐佐木幸綱、出久根達郎、ねじめ正一、北村薫、亀山郁夫の各氏など。

『月刊PHP 2011年12月号』(PHP研究所)にエッセイが掲載される。

第7回「深夜便こころのエッセーコンクール」入選。応募総数508編、大賞1編、入選8編。

審査員は、内館牧子(脚本家)、大林宣彦(映画作家)、阿木耀子(作詞家)。「ラジオ深夜便」3月号(25年2月18日発売、NHKサービスセンター発行)に作品が掲載される。また、番組内でも朗読される。

バード・リスニングについてのエッセイ『折々の鳥の歌』が、芥川賞作家・加藤幸子氏の推薦により、『野鳥』(日本野鳥の会)に特別寄稿として掲載される。

その他、各誌への寄稿多数。

2010年、日本エッセイスト・クラブ理事会の承認を得て、日本エッセイスト・クラブ会員となる。

現在、毎日新聞社発行「点字毎日」(活字版および点字版)にエッセイを連載中。

 

趣味は、山野や湿原でのバード・リスニング、ベランダ・ガーデニングなど。

瀬山詠子ほかの諸氏に師事。

東京室内歌劇場、日本エッセイストクラブ、ほか会員。

 

主な出演番組

NHK総合テレビ「午後7時のニュース」

日本テレビ系列「24時間テレビ旅立ちの時コンサート」でのソリスト

NHKラジオ第2放送「視覚障害者の皆さんへ」

TBSラジオ「中村尚登 ニュースプラザ」

TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」

NHK総合テレビ「こんにちは一都六県」

NHK総合テレビ「首都圏ニュース」

NHKラジオ第1およびFM「ラジオ深夜便 明日へのことば」(2007年)

かつしかFM「こちらかつしか集会所」

NHKラジオ第1およびFM「ラジオ深夜便 明日へのことば」(2016年11月1日)

NHK総合テレビ「ひるまえほっと」(2017年7月19日)

NHK総合テレビ「首都圏ネットワーク」(2017年8月10日)

NHK総合テレビ「エール 古関裕而の応援歌」(作曲家・古関裕而をモデルにした、連続テレビ小説「エール」の関連番組)(2020年11月15日)

 

過去の演奏会から

塩谷靖子 ソプラノ・リサイタル

東京文化会館小ホール

1997年4月2日

ピアノ伴奏 桐山百合子

 

塩谷靖子 ソプラノ・リサイタル

東京文化会館小ホール

2000年9月4日

ピアノ伴奏 金子薫

 

「日野原重明 酒井雄哉 講演会」ゲスト出演

パシフィコ横浜 国立大ホール

2009年9月26日

司会:高嶋秀武(日本放送「高嶋秀武の夕焼けホットライン」のパーソナリティー)

ソプラノ独唱 塩谷靖子

ピアノ伴奏 塩谷多衣

主催:米国財団法人野口医学研究所

協賛:いきいき株式会社

財)ライフ・プランニング・センター設立36周年講演会

 

しあわせを感じる生き方 〜 幸福の回路をつくる 〜

笹川記念会館(東京・三田)

2009年5月16日

●鼎談 「幸せの回路をつくる 人生のモデルをみつける」 日野原重明、板倉徹、塩谷靖子

●ミニコンサート ソプラノ独唱 塩谷靖子、ピアノ伴奏 塩谷多衣

●日野原重明 聖路加国際病院理事長

●板倉徹 聴力と脳の活性についての脳神経研究者。和歌山県立医科大学・脳神経外科教授。

●塩谷靖子 ソプラノ歌手

 

「和・ハーモニー音楽療法研究会」主催 記念講演会

札幌教育文化会館小ホール

2010年11月20日

第1部:塩谷靖子によるソプラノ独唱(ピアノ伴奏 塩谷多衣)

第2部:聖路加国際病院理事長・日野原重明先生による講演

 

ナポリターナ競演

浜離宮朝日ホール

99年から2017年まで、ほぼ毎年

 

クリスマス・コンサート

富士見町教会(1996年、1997年)

銀座教会(2000年)

 

など

2000年9月4日、東京文化会館でのリサイタルから

◆第1部 秋へのいざない

1.別宮貞雄作曲 大木惇夫作詩/天の川
2.山田耕筰作曲 北原白秋作詩/曼珠沙華
3.山田耕筰作曲 長田秀雄作詩/秋の夜
4.中田喜直作曲 清水みのる作詩/鳩笛の歌
5.山田耕筰作曲 大木惇夫作詩/みぞれに寄する愛の唄
6.石桁真礼生作曲 八木重吉作詩/歌曲集「秋の瞳」ゆふやけあめの日・雨本当のもの 白い雲静かな炎秋の空

 

◆第2部 ドイツ歌曲

1.シューベルト作曲 スコット作詩/アヴェ・マリア(AveMaria)
2.シューベルト作曲 ゲーテ作詩/糸を紡ぐグレートヒェン(GretchenamSpinnrade)
3.シューベルト作曲 ゲーテ作詩/野ばら(Heidenroslein)
4.シューベルト作曲 コリン作詩/夜と夢(NachtundTraume)
5.シューベルト作曲 ゲーテ作詩/魔王(Erlkonig)
6.ブラームス作曲 ダウマー作詩/私は夢を見た(Estraumtemir)
7.ブラームス作曲 ヘルティー作詩/5月の夜(DieMainacht)
8.ブラームス作曲 リング作詩/まどろみはいよいよ浅く(Immerleiserwirdmein Schlummer)
9.ブラームス作曲 ヴェンツィッヒ作詩/永遠の愛(VonewigerLiebe)
アンコール 小林秀雄作曲 野上彰作詩/落葉松